体外受精や顕微授精などの高度不妊治療を始めるにあたり気になるのはやっぱり費用の面…。
高度不妊治療には各自治体で助成金があるので良かった!と思いきや、助成金を受けるには年齢や所得などの条件があります。
私たちは所得制限を少しオーバーしてしまい助成を受けられませんでした😢
私たちのように20代でもギリギリ所得制限をオーバーしてしまうくらいが、一番悔しいので、
- 不妊治療助成金がもらえる条件
- 所得の計算方法
- 所得を下げられる方法があったのか?
- 所得制限に引っかからないためにできること
このあたりを調べたのでまとめてました!
治療前に産み分けに挑戦する方はこちら
>>男女の産み分けに!ベイビーサポートの使用方法や口コミ徹底リサーチ
顕微授精の費用はどれくらい?実費公開
そもそもの顕微授精の費用の目安にも触れておきます。
顕微授精は高度不妊治療にあたるもので、保健適用外の治療になります。
保険適用外の治療ため、病院によりますが調べた感じでは40~60万円はかかります。
実際に私が不妊治療をしてみてこれくらいかかりました。
- 採卵~新鮮胚移植:554,760円
- 凍結胚移植:208,140円
費用まとめはこちら>>20代の不妊治療でこれまでかかった治療費総額まとめ
不妊治療助成金の対象者の条件
厚生労働省(国)が定める対象はこのようになっています。
- 特定不妊治療以外の治療法で妊娠の見込みがないか、又は極めて少ないと医師に診断された夫婦
- 治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満
- 夫婦の合算所得が730万円以下
対象治療
「特定不妊治療」:体外受精及び顕微授精
(1) 特定不妊治療に要した費用に対して、1回の治療につき15万円(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等については7.5万円)まで助成する。
※通算助成回数は、初めて助成を受けた際の治療期間の初日における妻の年齢が40歳未満であるときは6回(40歳以上であるときは通算3回)まで。
(2) (1)のうち初回の治療に限り30万円まで助成。(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等は除く)
(3) 特定不妊治療のうち精子を精巣又は精巣上体から採取するための手術を行った場合は、(1)及び(2)のほか、1回の治療につき15万円まで助成。(凍結杯移植(採卵を伴わないもの)は除く)ここに本文を入力
(厚生労働省HPより引用)
国ではこのように定められていて、これがどんな自治体であっても最低ラインとして保障している内容になります。
東京都では2019年4月1日以降所得制限を901万円未満に緩和!
不妊治療助成金の所得制限
不妊治療助成金の対象になるかどうかののポイントは
- 年齢
- 所得制限
大きくこの2つです!!
私たちは20代なので、年齢の方はクリアしていますが問題は『所得制限』でした。
夫婦ともに会社員で共働きしており、都心手当・残業も結構あるため世帯年収にしてみるとこの所得制限がかなり怪しいラインになっています。
(都内勤務ですが都内に住んでいないため所得制限は730万円未満)
不妊治療助成金申請のための所得の計算方法
不妊治療助成金の所得の計算は、夫婦の所得の合算になるのでそれぞれで算出してから合計しましょう。
計算方法はこちら
給与所得控除後の金額-8万円(収入に関わらず一律)-諸控除
給与所得控除後の金額の求め方
⇩『給与所得控除後の金額』は源泉徴収の支払金額の右の部分にあります!
支給金額の方を所得と間違えてしまうことが多いので要注意です!
参考:給与所得控除後の金額の求め方
気になる方もいるかと思うので、この給与所得控除後の金額の算出方法もご参考までに開設。
給与所得控除後の金額=支払い金額ー給与所得控除
で計算されています。
⇩支払い金額とはこちらのこと
給与所得控除額の求め方は『支払い金額(給与等の収入金額)』によって下記のように決められています。
給与等の収入金額 | 給与所得控除額 |
65万円未満 | 65万円 |
180万円以下 | 収入金額×40% |
180万円超~360万円以下 | 収入金額×30%+18万円 |
360万円超~660万円以下 | 収入金額×20%+54万円 |
660万円超~1,000万円以下 | 収入金額×10%+120万円 |
1,000万円超 | 220万円(上限) |
(令和1年まで、国税庁HP参照)
令和2年からはこの給与所得控除額の算出方法が変更になることが決まっています。
あれ?計算しても微妙に数字が合わない!と思った方もいるかと思います。
『支払金額』が660万円以下の場合は調整があるるのでこちらの表で確認しましょう。
諸経費の求め方
諸控除に含まれるものはこちらになります。
諸控除の種類 | 控除額 |
雑損控除 | 実際に控除された額 |
医療費控除 | |
小規模企業共済等掛金控除 | |
障害者控除(普通) | 該当者数×270,000円 |
障害者控除(特別) | 該当者数×400,000円 |
寡婦(夫)控除 | 該当する場合 270,000円 |
寡婦控除(特別の場合) | 該当する場合 350,000円 |
勤労学生控除 | 該当する場合 270,000円 |
(東京都福祉保健局HPより引用)
各家庭で控除対象は違うと思うので、当てはまるものはしっかり控除して計算をしましょう!
源泉徴収票を紛失した場合
源泉徴収をなくしてしまい所得がわからない場合には『課税証明書』を区役所(市役所)で発行すれば確認ができます。
※ちなみに300円程のお金がかかります。
不妊治療助成金の対象になるか実際に所得を計算
計算式が分かったところで、実際に計算してみると(下記は例です)
- 夫:490万円ー8万円ー0円(控除なし)=482万円
- 妻:280万円ー8万円ー0円(控除なし)=272万円
482万円+272万円=754万円
このような感じになります!
そして所得制限は730万円とするとこれではオーバーなので助成金の対象外です!!😢
不妊治療助成金の所得制限に引っかからない対策としてできること
所得制限を何十万とオーバーしている場合には、難しいですが数万円だけ超えてしまうという場合にできることを考えてみました。
できることとして思いついたのはこちら
- 医療費控除の確定申告をする
- 小規模企業共済等掛金控除を利用する
- 残業をしない(そもそも年収を下げる)
確定申告で医療費控除をする
こちらは不妊治療が長期にわたっている場合には有効な方法です。
医療費控除は10万円以上の医療費(交通費含む)の自己負担がある場合に受けられる控除です。
例えば、検査だけでもかなりの金額がかかりますので、前年までに受けられる検査類は全て受けておくなどして、翌年の高額な治療に備えるということもできると思います。
医療費控除の合計期間は1月1日~12月31日までなので、特に12月に検査を受けよう迷っている場合には受けてしまいましょう。
確定申告の方法はこちら>>【失敗談あり】医療費控除をするときのふるさと納税!注意点や確定申告の方法は?
私たちの医療費控除に関する失敗談
私たちは、男性不妊の検査が必要なのは12月に分かっていました。
12月に検査を受けることも十分可能だったのですが、年明けに予約を入れてしまったため、前年は医療費控除額には届かなかったのです。
年明け早々の1月だけで医療費5万円近くの出費…。
逆に、来年まで治療が長引く場合には医療費控除で所得が下がるので助成金対象に入ります。
妊活はスピード勝負ということもあり、実際はそんなに待っていられないのですが(;’∀’)笑
小規模企業共済等掛金控除
小規模企業共済等掛金控除では、
個人で拠出年金(iDeco)でつみたてた場合その金額が控除されます。
また、勤めている会社で『選択型確定拠出年金制度』があり利用していれば、年収がさがるので所得も下がることになります。
ちなみに、『企業型確定拠出年金』を使用する場合には少し注意が必要です!
もし治療に成功した場合には、妊娠した場合に貰える給付金が少なくなることもあります。
そのため、やるのであれば旦那さんの方で実施がおススメです。
詳しくはこちらにまとめています>>【徹底解説】会社員が出産でもらえる給付金の話
残業をしない
そもそもですが、残業をせずに会社からの収入を上げないというのも手です。笑
治療もあってストレスフルなので、さっとかえって無駄に残業をしない方が身体にもいいかもしれないですしね。
残業しない分は、雑所得20万円を超えないくらいの副業やポイ活をするなど別のことで収入の補填などを考えてもいいかもしれません。
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不妊治療助成金の所得計算方法まとめ
何かと分かりにくい所得の計算方法はわかりましたでしょうか?
私たち夫婦は残念ながら微妙なラインで助成金はもらえなかったため、悔しくてこの記事を書いてみました!
もし対策できて、同じ様な思いをする夫婦が少しでも減れば嬉しいです!😊
一番はもう少し、国や自治体の方で助成金を拡充してくれることですがそれはこれからに期待ということで✨
私の不妊治療の記録をまとめたものはこちら>>【20代の不妊治療】これまでの妊活と治療まとめ
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