『あなたがいない記憶』辻堂ゆめ
読みました!
辻堂ゆめの小説2冊目です。
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デビュー作の『いなくなった私へ』も読みましたが、
口調というか進み方みたいなのは似ているなと感じました。
呪いとか迷信とかのファンタジー的な怖さが結構苦手で、いなくなった私へはそういった類だったので、もしかしてこの作品も?と思っていたら違いました。
私としては、記憶の操作を題材にした、現実で絶対あり得ないというわけでなないようなこの作品の方が好みでした。感情移入ができるというか。
記憶の食い違いからその原因を解き明かしていく展開のストーリーですが、途中の内容が最後にいい感じに伏線になっていて、おぉとなりました。
あんまりいうとネタばれてしまってうまく伝えられませんが…笑
途中の記憶のすれ違っているところは、自分にも置き換えられそうなことでなんとなく怖さがありましたが、もう最後の本当の理由が明らかになっていくところは切なくて切なくて…。
真の愛って残酷だなぁと思ったり、
記憶をめぐる恋愛ミステリーと裏表紙にありましたが、こんなに切ない話とは。
自分だったらとか少し考えてしまったり、、、
個人的には、このミステリーを明かした探偵チックな心理学者の晴川あかりがほかの謎も解いていくシリーズがあったら読みたいなーって思ったり。
晴川あかりのエピソードに関してはすべてが明らかになっていない気がしたので、もしかしていつかまた登場するのではないかと期待もしています。
森博嗣のS&Mシリーズみたいな(*´з`)
とりあえず、先を読みたいという衝動に駆られる良い作品でした!実際一気に読んでしまいました( *´艸`)
それにしてもミステリー作家さんって本当にすごいなっていつも思います。
森博嗣さんは理系でミステリー作家として活躍されていますし、エッセイじゃない場合はいろんな知識がないとかけない内容があると思います。
あなたのいない記憶も心理学とか、記憶とかに関する知識がないと書けない内容だなぁとおもいました。どうやってそういう知識をえるんだろうと純粋に疑問だったり。笑
最近は休職をしていて時間があるので、昔読んだ小説やエッセイも読み返したりしています。
さくらももこさんのエッセイも結構好きで持っているので読み返してみたり。
ももの缶詰とか、ひとりずもうとか懐かしいなーと。
あとふと急に、江國香織さんのきらきらひかるが急に読みたくなったりして、持ってないのですが。何回も読みたくなる本っていいですよね。
読書をしてなんだか穏やかな気持ちです。
仕事をしていなくて、何もしていないと、本当に自分が嫌になりそうですが
少しでも吸収できることがあると救われます。
休職中に読書は引き続き続けていきたいです。