この本を読み始めるきっかけ
1度24歳くらいの時にお金に興味を持ちフィナンシャルプランナー(FP)3級を取ったりもしたのですが、そのあと結婚が決まり、転職活動、引っ越し、結婚式とイベントが多かったので遠ざかっていました。
27歳で結婚式が終わって時間に余裕もできて、大きくお金が動いたこともあり自分のお金や資産に改めて興味をもち本格的に勉強してみようと思いました。
自分のお金を使って、運用していくわけなので何も知らないままその土俵にあがっても失敗するだけだと思い、投資におすすめの本などを探して読むところから始めようと選んだ本がこの本です。
『20代から1500万円!積み立て投資でお金を増やす』著:田中唯
20代だし、マンガで書かれているという口コミを見たので手始めにこれを選びました。
せっかくなので、この本の購入を検討している人の参考になればと思いレビューしていきたいと思います。
本の概要
投資を始めるにあたって必要なことや考え方を4つのステップに分けて紹介されています。
- PART1:貯めるよりも投資をした方がよい理由
- PART2:投資をするためにお金をどう作るか
- PART3:実際に投資する際に必要な考え方
- PART4:リバランスの考え方
このような構成になっており、本当に投資に関して初心者に向けた本になっています。主人公のユイちゃん(20代)と投資を教えるミツルおじさん(投資のプロ)とのやりとりがそれぞれの章の最初はマンガの形式で書かれており、そのあとに詳しい解説が描かれているため頭にも入ってきやすいです。
実際、1~2時間もあれば読めてしまう量なので入門にはピッタリでした。
- 投資に興味はあるがなんだか怖いと思っている人
- 投資のことを全くしらない初心者の人
- 資産運用は何かしなければいけないと思いつつも何をしたらいいかわからない人
- 文字を読むのが苦手な人
- 投資信託を始めてみたけど、さっそく下落して不安になっている人
著者について
田中 唯:ファイナンシャルプランナー
2010年に同志社大学経済学部を卒業後、IT企業に就職。
結婚後に子育て期間を経て、2013年に財コンサルティングに参加。
物心ついたときより目の前に“投資運用の世界”が存在し、幼少期、思春期、青年期には日常的に投資が寄り添ったという「生まれながらの投資家」である。
「努力がいつも報われるとは限らないが、成功した人は必ず努力している」をモットーに、お金のインストラクターとして活躍しつつ、自転車の前と後ろに長女長男を乗せ、育児にも奮闘する毎日でもある。(amazon紹介文より引用)
フィナンシャルプランナーとして、子育てと仕事を両立させて活躍されている方のようです。実体験をもとにこの本を書かれているため、実際に投資をやってみた後に読んでも、あーあるあると思う内容になっています。
投資を始める前と始めてから少し経ったとき(行き詰まりを感じたとき)に読むのもおすすめです。
感想
私がこの本を読んだ1番の学びとしては、
投資信託による投資は怖くない。早速始めたほうがよい。ということです。
この本の冒頭にもありますが、『投資=怖い』というイメージが私も強かったです。怖い投資というのは、賭け=ギャンブルになっているものだからです。
上がるか下がるかを当てる短期の株売買は『投資』というより『投機』であると本書では書かれています。この本がおススメしている『投資』というのは、「予想はしない」「長期が鉄則」です。
欲しい商品(株)の値段がいつ上がるか下がるかは誰もわからないので、それを狙ってとうしするものはどうしても投機になるということは株式投資もやっている今とても納得でした。
賢く投資をするために、リスク回避の重要性をこの本ではすごく重点的に説明していて、図解などもあって納得できました。簡単にまとめるとこんな感じでした。
- 投資先を分散させる
- 時間を分散させる
- たまにリバランスをする
この内容を参考にして私も投資信託を始めました。
つみたてNISAを活用して毎日(時間の分散)、定額で世界中の株・債券を含む11のファンド(投資信託)に投資をしています。
まだ、初めて半年ほどなのでリバランスはしていませんが、改めて分散の仕方(割合)などを考えていきたいと思いました。
現在私が投資しているものの詳細はこちらに書いています。
また、この本では投資信託をコツコツ買って投資していくことがメインで書かれていますが、長期で投資していくという考え方としては株式投資でもあてはめられる考え方だと思います。
今は楽しくて、個別株は比較的短期的な取引をしてしまっていますが、このやり方は本当に娯楽(ギャンブル)になっているので、はまりすぎないように気を付けて、長期投資にシフトしていきたいと思います。(配当とか今後の成長性とか。)
おわりに
投資信託に興味をもって始めるまでに、何も知らないまま初めていいのか不安になった時にまず読み始めました。
とりあえずどういう風に考えて投資はしていくかということがこの本を通して分かってよかったです。
この次としては、実際にどういった地域に分散してということやそれぞれリスクがどう違うかなど、この本からは具体的な内容は得られなかった、アセットロケーションなどを突き詰めていくためには実践的な本も読んだ方で行きたいとおもいました。