男性不妊(乏精子症・精子無力症)が11月に発覚して、自然妊娠は難しいということがわかりました。
そして、病院では早々に『年明けから採卵を始めましょう』という診断を受けていましたが、結局1月には私の気持ちの整理がつかず1周期見送りました。
体外受精や顕微授精へのステップアップを打診されたときに、なかなか思い切れなかったりしませんか?
そんな方に向けて、私自身が『採卵をしよう!』と思うに至るまでにやったことや考えた事をまとめたいと思います。
不妊治療のステップアップをためらう理由を整理する
不妊治療の病院に行き、子供が欲しいと思ったら『治療をする以外に方法はない』とわかっていながらも私はなかなか始めは踏み切れませんでした。
その踏み切れない理由を自分の中で洗い出して、1つ1つと向き合うことが大切だと思いステップアップをすることに対して思っている不安や悩みを書き出してみました。
- 自分の将来のキャリアへの不安
- 身体や精神への負担の不安
- 治療費の問題
- 男性側の治療
- 仕事との両立(職場へのカミングアウト)
- 親へのカミングアウト
これらの悩みを書き出すことができたら、それに対して自分の中で1つ1つどうしたら解決できるかを考えてクリアにしていきました。
その過程を参考までに書いていきたいと思います。
悩みの根本に向き合う方法
自分のキャリアが不安な時
キャリアへの不安をぬぐうためには、10年単位のライフプランを考えることがおすすめです。
私は今の仕事とは別にやりたいことがあり社会人をしながら学校に通っている最中でもあるため、すぐに治療をして子供が欲しいかは自分のキャリアの面で悩みました。
そのため、はじめは軽い気持ちで
と思っていました。
出産には年齢もかかわってくるため本当にそれでいいのか将来の見通しを立てて考えました。
▼Excelで自作した10年先までのライフプラン表を作ってみました。
ざっくりとした表ですが、『20代で1人産みたい』という目標を立てた場合はどこがデットラインになるのか考えてみました。
表にしてみると、仮に最短で授かった場合でも29歳になっていることに気づきました。
冷静に考え、『どのタイミングだろうと大変な時は大変だし、先延ばししてもあまり変わらない』と思えるようになり、先延ばしにせずに早目に治療を受けようと思えました。
『まだステップアップは先でいいや』と焦っていない場合にこそやってみてください。意外と冷静に考えられます。
身体や精神への負担が不安な時
不安な時には既に治療を受けている方のインスタグラムやブログを読み漁るのがおススメです。
治療をしていた人のブログやインスタを見ては
- 考えただけで子宮あたりが痛くなってくるような思いをしたり
- 採卵を想像しておびえたりもしていました
でも、大体の投稿では最後の方まで読み進めていくと無事妊娠されてハッピーエンドなことが多かったです。
覚悟を決めていくしかない!と勇気をもらう形で活用させてもらっていました。
この先、自分が実際どういう思いをするかはわからないですが、この不安に関しては『不安をもちつつも勇気をもらう』という形で私は折り合いをつけました。
治療費の問題
こちらの記事にもまとめているので読んでいただけたらと思いますが、基本的に私たちは助成金を受けられない世帯なので、全額負担なことも治療を進めるかどうかのネックになっていました。
助成金がもらえたとして、20~30万円の出費はかかるため、ためらう理由としては大きいのではないでしょうか。
これに関してこの2つの事をしました。
- 現在の貯金を確認
- 治療にかけられるお金を最初に決める
整理ができたところで、子どものいない時期(DINKSの時期)は貯め時ですが、このお金は将来への投資(必要経費)と思い気持ちを切り替えました。
そうすることで使える予算内まではとりあえず、気にせず頑張ろうと思えるようになりました。
男性側の治療を先にやるかどうか
私たちの不妊は男性不妊で原因も精索静脈瘤と明らかになっているため、男性側の治療を行うことで、私の採卵は避けられるんじゃないかと考えていました。
男性不妊の治療に関する内容はこちら>>【20代で男性不妊】精索静脈瘤の発覚から治療まで

精索静脈瘤に関して調べたところ、術後3~6か月は経過観察時期で、改善率は70%。
- 所見改善まで6ヵ月間待てるか
- 手術をして余計悪化した場合に後悔しないか
- 6か月待った後に自分にも不妊の原因が見つかり結局体外受精になった場合にその時間を後悔しないか
これらの点で自分はどう思うか考えました。
結果私はこれらを待つよりも、自分に問題があるかもわからないのでとりあえず早く授かれる可能性がある方を選びたいと思いました。
また男性不妊に関しては、並行して治療をする方が結果としてコストも安くなるという見解を見つけました。
それを信じて、とりあえず採卵してストックを作ってから、2人目やその後の治療にむけて男性側の治療をしてもらおうと私のなかでは落ち着きました。
その間に、もう少し腕も確かで安く受けられる病院を探したいです。
ステップアップをすると決めてからとった行動
仕事と両立するために上司に相談
私は正社員で働いています。デスクワークがメインで出張はたまにあるくらいです。会社として半休制度はありますが、フレックスタイムなどは導入されていません。
採卵周期には通院が多くなり、どう頑張っても仕事に支障が出ることは明らかでした。シフト制などの仕事ではないだけよかったのですが、注射や超音波での検査のたびに休みを取ったり早退や遅刻をすることになります。
なのでステップアップをすると決めてから、上司(女性)に話しました。
幸い私の上司はこれまでにも不妊治療をしていた人が周りにいたようで事情をよく知っていました。
理解があったため話はスムーズに進み、同僚には『体調不良のため』に通院で早退や急な休みがあると伝えてくださるということで話はまとまりました。
同僚には『不妊治療をしていることを言わなければいけないのか』と悩んでいましたが、配慮していただけました。
さらに上の上司には、最初は体調不良ということで伝えておいて長引く場合には、上司にも健康管理の責任もあるので心配をかけないために伝えようということになりました。
(追記)2019年4月からフレックスタイムが導入されました!
親へのカミングアウト
私の場合は男性不妊ということで、親に伝える伝えないは悩みました。
夫本人が、離婚しろといわれたらどうしようと不安がっていたためです。男性不妊の場合、わかった時には夫がまずすごくショックを受けていたので、親に話すということを夫に相談するにしても慎重にしていかないといけなかったです。
また、『親 不妊治療 伝える』などで検索してみると、反対されたり偏見の言葉をかけられたなどということもあったので、そういった不安もありました。
結局、治療をするという覚悟ができたときに、何かあった時にも困るし、治療がうまくいかない時にも相談に乗ってもらいたいと思ったので、私の母親には話しました。
母親の反応としても、特に反対ということはなく、早くわかったならよかったね。くらいの感じでした。
治療に関しても顕微授精が必要なこと、採卵が必要なことも聞かれたので話しました。変に心配をかけないためにも、知っていることは全て伝えて、メジャーな治療であることをしっかり伝えるように心がけました。
偏見を持たれたり、反対されたらどうしようと思うこともありましたが、その心配は杞憂に終わりました。
言えてよかったです。
おわりに

私はまず『治療を始めると決めること』にすごくエネルギーを使いました。
いろいろ採卵をしようと思うまでに悩んだため、すごく長くなってしまいましたが、同じように悩んでいる人に考え方などが参考になれば嬉しいです。
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