こんにちは、ちみみ(@memolanever)です。
私は、大学院を卒業後に就職して、いま社会人5年目の年になります。
社会人5年目に突入した4月、思い切って博士号の学位を取るべく
社会人ドクターを取ろうと決めた経緯から、受験までのここはこちらにまとめています。
こちらにも書きましたが、私が博士号を取る目的は再び研究の仕事に就くためです。
現職の会社では協力は得られておらず、完全に自己啓発として会社は関係なく通っています。
こんな風に思う方もいると思います。(私も思います。)
では今回はなぜこの状況で、転職でも、会社を辞めて学生になるでもなく、社会人学生として学位取得を私が目指しているのかを書きたいと思います。
- 社会人ドクターとして進学しようか迷っている人
- 社会人ドクターも視野に入れて現在就活している修士の学生
何故社会人ドクター?
社会人ドクターとして進学を決める前に、研究の仕事に就くための方法として3つ候補がありました。
- 会社を辞めずに社会人ドクターとして進学
- 会社はやめて普通に博士課程に進学する(学生になる)
- 研究職で転職をする
色々悩んだり先輩に相談したりして、それぞれ私が思うメリットとデメリットを考えて、私は1の社会人ドクターを選びました。
社会人ドクターのメリット
お金の心配がない
学費や交通費など地味に学生生活を送るにもかなりの出費がかかります。
国立大ですが入学金28万円+授業料年間54万円×3年分=200万円弱は単純にかかってきます。
これを今の貯金だけで賄うことができなくもないですが、先行きが不安なので会社員として毎月安定して収入が入ってくることはメリットになります。
日本学術振興会 特別研究員(いわゆる学振)もありますが、社会人で1年目からこれを取るのは難しいです。
なので、今やめてしまうと1年目の収入は確実に0になってしまい、財源確保のためには仕事を続ける方が手っ取り早いです。
卒業後の仕事が確保できる
会社に在籍しているので卒業後に、無職になることはありません。博士号を取っても安定した仕事につけるかは、コネやその時の運もあります。
期限付きの研究員や大学のポストに就くこともあるのでそれに比べれば会社員であることは間違いないので安定しています。
私は、会社は異動させてもらえなければ辞めるつもりなのであまりメリットにはなりませんが、一般的には社会人ドクターのメリットになると思います。
産休育休がとれる
会社員であり続ければ、妊娠した際にはお休みが取れ、給付金ももらえます。
やめて学生になった場合や、転職して1年未満に妊娠してしまうと、育休や給付金がもらえない場合もあります。
その面では、税制上や制度上の問題で今の会社に居続けることは妊娠した場合にメリットになります。
デメリット
忙しい
単純に忙しいです。平日の昼間は普通にフルタイムで仕事をして、終業後に実験をしにいかないといけないため、時間管理をしないとうまく回りません。
今のところ、研究室には火・木・土くらいで行く予定なのでまだ余裕がありそうですが、研究室に行っていなくても論文を読んだりしないといけないので時間はキツキツです。
本職の仕事がつまらなくてくじけそうになる
そもそも今の仕事に不満があり、尚且つやりたいこともあるので仕事が苦痛以外の何物でもない状況になりがちです。たまに、あぁ私ここで何をやっているんだろうと思う時もあります。
やめる気で働いているので、やる気のなさが仕事に出てしまうため、評価などもあまり高くなく居心地はあまりよくないです。
やめてしまいたいときが何度もこの先訪れると思います。
補足:転職したらいいのでは?
転職も考えて、実際転職活動も少しだけしました。
他の企業の研究職の面接を受けてみて、やはりBtoCのメーカーになると企業での研究職は開発がメインになっていて、基礎研究をやりたいという思いをかなえるのは難しいと感じました。
製薬会社ならまだ可能性があるかもしれませんが、製薬会社に転職するにしても私の農学修士レベルのスペックでは難しいです。
なので、どちらにしても生涯研究の仕事に就くためには博士号の取得は必須です。
今の会社では博士号取得に協力はしてもらえませんが、特に邪魔もされないのでこのまま今の会社で仕事を続けることに決めました。
おわりに
打算的かもしれませんが私はメリット・デメリットを書き出してみて、今はメリットの方が大きいので、仕事をしながら学生をしています。
それはまだわからないので、何か変化があるごとにこのブログに残していけたらと思います。