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【就活生に知ってほしい】東証1部上場メーカー社員が教える商品企画と商品開発の仕事の違いとは?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ここ数年の就職活動はかなりの売り手市場で、優秀な学生さんはすぐに内定をたくさんの企業からもらっているようなことをニュースでよく見ます。

そんな私も5年前は就活生だったわけですが、就活中はもちろん内定をもらってもこれからやる仕事の内容があまりピンと来ていませんでした。同じような感じで、商品に携わる仕事をしてみたいと思っているけど、漠然とどんな仕事なんだろうと思っている方に読んでもら得たらと思います。

読んでほしい人
  • これからメーカーで働きたいと思っている人
  • 商品にかかわる仕事をしたい人
  • 漠然と就活を始める人
  • 食品・化粧品・日用品メーカーに就職したい人

私自身は理系大学院を卒業して前職では食品メーカー(製造業)で商品開発を行い、現在もご縁があって食品のメーカーで商品企画としてお仕事をしているため、両方の職種の仕事をした経験があります。

会社によっても多少違うこともあるかもしれませんが、2社で2つの職種を経験してみて一体何が違うのかということを、私の視点にはなりますが、わかりやすく説明出来たらと思います。

ちみみ
ちみみ
 それぞれの仕事の違いを知って、就職活動に活かしていただけたらと思います。 

商品企画のお仕事とは

「おやつにクリームチーズのにんじんケーキはいかが?」

まず商品企画のお仕事についてですが、読んで字のごとく、どんな商品を作るかという事を考える=企画するのがメインのお仕事になります。

仕事の内容や流れとしては、まずは市場を調査して『誰に、どんな商品を、いくらで、いつ出すか』といった事を考え、企画書を提出します。企画が承認されればスケジューリングを含めて商品発売までの舵をとっていくことが仕事になります。

特別特殊な資格が必要ということもありませんし、会社に入って商品企画の部署に配属されたらどういう風に考えていくか、どういった流れで進んでいくかなども会社によってそれぞれな部分もあるのでそれは教えてもらえます。部署にも文系と理系が半分ずつくらいいます。

私が実際、商品企画の仕事をしてみてびっくりしたのは商品が発売するまでのすべての部分を見ることになるので、関連する部署がとても多いことです。

商品を作る流れから、関連部署を上げていくと、

  • 企画ができたら中身を作ってくれる部署(開発部)に依頼をして試作をしてもらいます。
  • 箱や包装などの資材を決めるときには購買部を挟んで、資材メーカーとやり取りをします。
  • パッケージを作る際には、デザイン部や表示の部分で薬事や法務部とやり取りをしていきます。
  • 営業部に、どんな商品か説明をしてたくさん売ってもらえるように交渉をします。
  • 広報部にも、商品を説明して広告やCMを作成してもらうためにこちらの考えなどを共有したり意見をいったりもします。
  • 製造の際には工場や製造部の人に発注数の依頼をしたり実際に作っている工場を見ることもあります。
  • 商品ができたら、品質保証部に品質の確認を依頼したりして確認もしてもらいます。
  • 商品が発売してからも、窓口や営業、店舗の方から質問やクレームがあればその対応策を考えたりするなどのやり取りをします。

自分で書いていてもびっくりするぐらい長くなってしまいましたが、これ全部が商品企画が担っている仕事なので、本当にいろいろな部署でいろいろな方とやり取りをする必要があります。

商品企画だからと言って、どんな商品を作るかを考えているだけでいいわけではないのが商品企画です。こんな感じの仕事なので、私が思う商品企画に向いている人というのは、こんな感じかなと思います。

商品開発のお仕事とは

「食べかけオールドファッション」

まず商品開発のお仕事ですが、『開発』とあるだけあり、商品の中身を作る仕事がメインになります。

商品企画が考えた、商品案をもとにそれに見合う、もしくは期待以上の商品を作っていきます。

例えば化粧品のリップの担当であれば、リップの色の配合を考えたり、香りを調整したり、使用感が良くなるような処方の内容を検討したりします。

どんな素材を使ってどういった形で作っていくかというのを決め、研究所レベル(ラボレベル)でうまくいけば、工場での製造ができるようにスケールアップさせます。生産技術部などがあれば、そこと連携しプラント試作なども行い、ラボで作ったものと同等の品質で商品がつくれるようにしていきます。

それがうまくいけば、菌検査を行ったり、賞味期限を設定するための安定性試験などを行い、この商品を世に出してもよいよ!という状態に持って行くのも仕事の1つです。

また、食品であれば中身の栄養表示に必要な分析を行ったり、使用上のご注意表記を決めたりもします。

かかわる部署としては商品企画程多くはなく、やり取りするのは基本的には商品企画と製造部や品質部くらいになります。場合によっては、営業への技術的な説明を依頼されてやり取りすることもあります。

新卒でこの仕事に就く場合には、理系大学院を出ている方が断然有利です。殆どが院卒でたまに、会社によっては大卒でも採用している所もありますが、大手のメーカーで商品開発をしたい場合は、人気の職種ということもあり大学院まで行くことが今の日本の採用では必須に近いです。

まとめ

「おやつの差し入れドーナツ」

こんな感じに私のやってきた仕事をベースにまとめてみましたが、商品企画と商品開発の仕事の違いはわかっていただけたでしょうか。

どっちの仕事がいいとか悪いとかはなく、完全に好みだと思います。一度しかない人生ですし、40年以上働くことを考えたらこの仕事が自分の天職かも!と思えるものに巡り合えたらいいですよね(^O^)

是非参考にしていただけたらと思います。