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【地方への受験編】社会人ドクター取得まで

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私は社会人ドクターの受験に踏み切るまでに、いろいろ悩みました。

ネット世代なのでインターネット検索やinstagramなどを駆使して色々調べていましたが、ほとんど情報がなく、あっても古かったりしたので、もっと社会人ドクターの体験談だったり情報があったらいいのに。。。

と思い、博士号取得を諦めきれない方の参考になればと思い、私の実体験をベースに社会人博士号をとるまでのあれこれを書いていきたいと思います。

現在進行形の話になりますので、これから3年~5年くらいの間、社会人ドクターを取得する時にはどんな困難があるのかだったりをリアルタイムに残していけたらと思います。

 

私の経歴

社会人ドクターを目指す方は人それぞれ状況や環境が違うと思いますが、参考までに私が受験を目指すまでの経歴に触れていきたいと思います。

国立大学の理系大学院卒業(修士号取得)

→就職(企業の研究者)1年半

→転職(企業の総合職)2年 継続中

簡単に示すと上記のような経歴です。

私は理系の国立大学院を卒業しており、修士号取得後にそのまま企業の研究者として就職しました。研究がしたいと思っていたので、かなり研究職にこだわって新卒の時には就職活動をしていました。

その後、何を思ったか働いて1年したら結婚が第一になってしまい、何が何でも結婚をするぞ!!と思ったら止まらず、転職をしその仕事は全く研究とは無縁の普通の総合職(俗にいうOL)として働いています。(今思えはこの猪突猛進な行動力と選択は完全なミスです。若気の至りです。残念な私。)

社会人ドクターを取得しようと思った経緯

これも人それぞれ、今の仕事で専門性を高めたいとか、会社に取得を促されたからとかいろいろあると思いますが、私はそんなきれいごとな感じではなかったです。ざっくりいうと下記の感じでした。

今の仕事が自分に合っていないと思うようになる
(つまらないと感じ始める)

→やる気が下がり、研究を仕事にしたい気持ちが膨らむ

→さらに仕事のストレスで体調を崩し休職

→休職明けに研究に行くことはないと通達される

→ショックを受けたと同時に現状を変えるべく一念発起
(猪突猛進モード再び)

一応自分で志望して今の会社の部署に入りましたが、転職活動で職種を妥協してしまったため次第に仕事が面白くなくなってきます。

というのも、卒論、修論の研究をし、そのあと短い期間ではありますが企業でも研究をした経験があったので、研究をしていたときの面白さと比べると、転職して1年たったくらいで今の自分の仕事が少し退屈に思えてきていました。

ちみみ
ちみみ
(もちろん、同じ仕事をしていてもすごく楽しそうにやりがいを持って働いている同僚はいますので、本当にこれは相性のようなものだと感じています。)

今いる会社にも研究所があったので、異動の希望も出していますが、会社なのでそう個人の意見は通りません。中途でその部署に入ってきているのに異動したいと言うのも如何なものかと思われているかもしれませんが。。。

あんまり面白くないなと思いながらもだましだまし働いていたところ、上司との関係の影響もありついに体調を崩し休職。

体調を崩して訴えても異動はできないと言われ、までこのままやりたくない仕事をするのはどうなんだろうと、モヤモヤと思うようになりました。

 

ここで休職して少し元気になった私は1つ案を思いつきました。

ちみみ
ちみみ
 ただ普通に人事に研究に異動したいと言っても、異動はさせてもらえない。じゃあ、博士号を取得すれば、研究者としての認めてもらえ異動できるのでは?!

と、

例えば海外関連の仕事がしたい人は、英語の勉強をしてTOEICのスコアを取ったり、何かやりたいことがある人はそのための勉強を自分でして資格を取って、その地位をつかみに行くものですよね。

それが私のやりたいこに、単純に当てはめてみようと思ったのです。

かくしてすごく不順な動機で博士号の取得に向けてスタートを切りました。

 

研究室選び

社会人博士課程の進学に重要な研究室選びをした時のお話です。

2つのパターンで検討しました。

  1. 卒業した研究室ではないところに進学。
  2. 卒業した研究室に進学。

①卒業した研究室ではないところに進学

結果から申しますと、ウエットな研究を考えている場合は無理です。

一応、家から通えて興味のある分野を絞って大学主催の研究室の進学説明会に行きましたが、全力で辞めた方がいいという説得を受けることになります。

会社を辞めて博士課程に進学したとしても、結果が出ない場合には卒業できないので、社会人博士で進学したところで卒業できずにお金の無駄になりそうだと感じました。

②卒業した研究室に進学

①は必然的になくなったので、元居た研究室の先生に連絡を取りました。

卒業大学が地方の大学であったため、日常的に通うのが困難ということもあり、先に①を検討していました。①案がなくなり、すがるように先生に相談しました。

結果、私の場合担当教官がいい人過ぎて、会社を辞めずに博士号を取得したいということにも理解を示していただけ、元の研究室にお世話になることが決まりました。

修士の時に論文を出していたのもあるので、その続きをやることで社会人博士として学位を取得することが可能ということでした( *´艸`)

 

出願

研究室が決まったらいよいよ出願です!

大学によって違うかと思いますが、大学院の入試は夏と冬の年2回ある大学が大半の様です。

私は時期的に冬の二次募集の時に受験しました。

ざっくり流れは

  1. 願書取り寄せ(地方大学なので郵送で取り寄せ申込み)
  2. 研究計画の作成
  3. 受験料の支払(郵送のため普通為替証書発行)
  4. 会社からの承諾書の取得
  5. 願書郵送

こんな感じでした。

進学希望の大学が住んでいるところから遠く、受験の日までいく予定がなかったため出願に関しては全て郵送で行いました。

受験料の支払いに関しては、郵便局で普通為替証書発行しそれを願書と一緒に提出しました。

ちみみ
ちみみ
郵便局の窓口で『●●円の普通為替証明書を発行したいのですが・・・』と伝えたら、案内してもらえます!

会社からの許可をもらう際には、私は完全に自費で自分の就業後の時間を使っての活動なので、今の自分の仕事に支障が出ないように取り組むということをしっかりお伝えして許可をもらいました。

出願時のポイントはやはり早く準備するに越したことはありません。

出願順で受験番号も決まるので、面接試験などがある場合は出願が遅いと大分待ちます。(私は一番最後で結構待ちました。。。(^_^;))

無事出願できると、郵送で受験票が送られてきます。

受験当日

「勉強する女の子」[モデル:ゆうき]受験科目や内容も学校によるかと思いますが、私の場合はこんな感じでした。

1日目:専門科目、小論文

2日目:面接試験(修士論文の発表と今後の研究計画に関して)

1日目の朝から試験があったため、遠方の私は前日に仕事が終わってから新幹線で移動して前泊しました。

社会人にはあまり優しくない、2泊3日のプチ旅行くらいの日程になっています。実際に会社も2日間休みをもらって受験しています。

合否が関わる受験は久しぶりなので緊張しましたが、自分が元いた大学の受験ということもあり面接官の先生含め慣れ親しんだ顔ぶれで安心して受けられました。

卒業してから5年もたっていないこともあり、先生方も私の研究を覚えていて下さった方が多くホームって素晴らしい!!という思いを痛感しました。

おわりに

合格発表は1週間後になりますが、ほぼ落ちることはないでしょうというお墨付きをもらって帰りました。

あまり社会人ドクターの方の話がなかったので、ご参考になれば幸いです。

1/25の追記

ちみみ
ちみみ
無事、合格証書がきました( *´艸`)