この本を読み始めるきっかけ
ちょうど会社で自分のキャリアや将来を考える研修をうけて、真剣にどうしていこうか考えていきたいなと思ったときにおススメの本として見つけたので読みました。
私としては、今の仕事を一生続けるつもりは全くなくどういう風に生きていきたいか考えたいと思っていました。
その観点からすると少しこのタイトルでは私の問題は解決しないと思うこともありましたが、一応、今は会社員として働いているのもあり、仕事というものはどんな仕事をしていても共通する考え方があると思い読むことにしました。
本の概要
大きく「志」「信頼」「時間」「成長」「リーダーシップ」の5章に分かれていています。
そして、それぞれの項目でさらに細かく、働くことに関する考え方や行動について書かれています。
感想
私の心に刺さった部分いくつかを引用していきます
「志」の章より
嫌々長時間拘束されていると思っていたら、自分の進歩はわずかなものでしかありません。仕事が自分を高めてくれる貴重な機会と思えば、仕事に力が入り、進歩が速くなります。すなわち、効率的に自分の価値を上げることができるのです。
できる人は、仕事を通して自分を高めるということを知っています。
まさに少し前に適応障害になった時ですが、嫌々長時間拘束されていると思っていて、その時は大した仕事もしていないのに心が疲弊してきて、だんだん体調も悪くなっていきました。
私の場合は会社として、仕事は今すぐには変えてもらえないことが分かったので、もう自分の仕事へのとらえ方を変えるしかなかったです。
少しこの筆者の言葉とは違うかもしれませんが、嫌々やるのではなく『もう自分の今の仕事は踏み台の様に使う、使ってやる』という風な考え方を持つようにしました。
自分の仕事には力は入るようにはなっていないので、時間の使い方とかそういった部分を含めて学ぶ機会と思うことで少し気持ちも軽くなっています。
「時間」の章より
時間を有効使うには、決断力と実行力が必要です。どんなに小さなことでも、できるだけ先送りにしないこと。
人生は時間が限られているなかで、満足度を高めるために、多少の失敗は気にしない。そういう時間の使い方をする。決断力と行動力がないと、時間はすぐに目の前から消えていく。
当たり前のことなんですけど、改めて言われるとはっとしませんでしたか。
あんちゃさんというブロガーが書いた本も読んだ時にも、これと近いことが書いてありました。どんな仕事をしていようと、仕事以外の場であろうと大切な考え方ということですよね。
決断力と行動力これは生涯の自分の課題だなとは思っています。なるべく決断と行動をするように心がけてはいますがやはり不安などが邪魔してしまう時もあるので。
『どんな小さなことでも』というのもポイントですね。優柔不断なので、考えている時間がたまに、もったいないなと思う時もあります。
完璧主義な性格もあるので、トライ&エラーのエラーのところが、自分でなかなか受け入れられないんですよね。トライ&エラーを受け入れられるようにしていけば、自然と決断と行動も早くなっていく気がするので意識して改善していきたいと思いました。
「リーダーシップ」の章より
同じ会社の人とばかり付き合っていると、人脈が広がらないばかりか、同じ色に染まってしまいます。同じ価値観を共有しているので、居心地はがよく楽だが、これでは進歩はない。
会社に染まりたいけど染まりたくない、みたいな私の気持ちは間違っていないということを後押ししてもらったようで印象に残りました。
社歴も長いと結構好き勝手にやっていても、周りからの反感もあまりないみたいでそれはそれで羨ましいなぁとは思いますが、会社がつぶれたらとか、クビになったらどうするんだろうとも思います。
できれば私はそうなりたくないなという気持ちを持ち続けていたいです。会社だけに偏らせるのは、ポートフォリオ的にリスクが大きいかなと。
だからこそ、このブログも頑張っていきたいと思いますし、社会人ドクターとしてもやっていきたいですし、仮に会社を辞めて、研究員になったとしても視野は広く持てるように心がけていかないといけないですね。
おわりに
私はどうしても『今の仕事を極めたい』とか『長く続けていきたい』ということはしないことを前提に読んでしまったところもあって、残念ながら読んでいてもすっと入ってくる感じにはなりませんでした。
ただ、自分のこれからやりたいことに当てはめるとどうだろう?ということを考えて読むことはできたので、得るものはありました。
また、基本的な社会人としての考え方は参考になったので、少し会社の仕事で実践してみようと思います。